心と身体の感覚に向き合う ソマティクスワークショップ

2015 7.31(金)、8.1(土)、8.2(日) 3日間開催の

心と身体の感覚に向き合う -ソマティクスワークショップ-の講師を担当させてもらいます。

4人の講師陣でおりなす身体を内側から感じるワークショップです。

ご興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。 somatics ws

以下詳細です。

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近年、どんどん加速して留まることのない情報化社会の中で、「心の平安」「身体知」を取り戻すことの重要性が危急の課題として取り上げられることが増えてきました。
 
そして特に、「身体知」ー 何よりも自分自身のからだが“自分を取り巻く周囲の状況を知覚出来る能力”並びに、“現象を微細に感じとれる感受性”を養うことは、これからの社会を創造していく為に、あらゆる場面で重要なキーワードとなってくることでしょう。
 
ソマティクスの soma とは、ギリシャ語で「生きた身体」を意味します。米の哲学者トーマス・ハンナにより「内側から体験する身体」と定義されました。この《身体》とは、肉体だけではなく、心や魂を含んだホリスティック(Body + Mind + Spirit)包括的な意味での《からだ》のことを指します。近年、特に注目を集めている概念です。
 
このワークショップに参加された受講者の方々が「身体の内側で起こっていることを認識すること」をゆっくりと丁寧に行うことで、「身心一如」と云われる、心と身体を今という瞬間に一致させることを、発見出来る手掛かりとなるような場になりますよう、準備を進めております。
 
ボディワーク、ダンス等の経験は問いません。
心と身体の領域に興味のある全ての人の為に ー 講師一同ご参加をお待ちしております。
 
 
◎ワークショップ内容
 
このワークショップでは、4人の講師によるそれぞれの視点からの「身体感覚」を深める為のクラスが連続して展開されます。重力に身体を預け、何よりも今、ここに在る自分自身の身体に意識を向けることー。それが出来るようになってくると、自分の心(Mind)の状態が、どのように身体に影響を及ぼしているのかを見つめられるようになってきます。
 
岩下徹の「自己と向き合う」クラス、大森浩幸の「身体の内・外にイメージを取り込む」ダンスクラス、伊賀英樹の解剖学的知識豊富な「フェルデンクライスメソッド」のクラス、そして感覚のみならず、古今東西を結ぶ叡智、Body,Mind,Spiritの知識を神尾学がガイドして織りなされる、貴重な3日間です。
 

 

【プログラム】
 

◎岩下徹 《自己と向き合うー少しずつ自由になるために》即興ダンスクラス

 
身体とはとても不自由なものです。決して思ったようには動かないし、一度型に嵌ると今度はそこからなかなか抜け出せません。なにものにも束縛されない、自由で解放された身体ーそれはまるで逃げ水のように遠のいてゆきます。
 
しかしそれでも、「少しずつ自由になってゆくこと」はできると思うのです。

 

ここでは先ずダンス以前に立ち返って、誰しもが慣れ親しんでいる自らの身体を改めて感じることから始まります。いくつかのシンプルな動きを少しずつ変化させ反復させながら、できるだけ丁寧に内なる感覚を確かめてゆきます。何気ない日常的な動きでもその速度や質感が変わるとかなり異なった感じになるでしょう。

既知の何かを表現するためでなく、非ー知の何かが表出するために。何かの手段として身体を動かすことでなく、すべてに先んじて身体が動くこと。
 
なによりも<いま・ここ>で<個><個>の身体が本当に感じていることを大切にしてください。
 
 
◎大森浩幸 《身体の内・外にイメージを取り込む》ダンスクラス
 
このクラスでは、主に身体の内側・外側にイメージをしながら自由に動きをつくっていきます。様々なイメージを身体に取り込みながら動かしていくことで自然と、呼吸と動き(身体)が連動していることに気付きます。例えば、空気、風、水…エレメントやイメージを変化させていくことで、身体に感じる質感や質量の違いが感じられるようになります。
最初は、イメージの通りに動けない不自由さがあるかもしれませんが、それが却って、もっと自由に動く為には身体をどう使えば良いか、自分の身体のどこが意識しやすく、又どこを意識しにくいか、ということに自然と気付けるようなクラスです。その意味で、続けることにより内観力(心身の内側を感じること)の高まるボディワークと言えます。自分の内部を感じると同時に、外側に向けて意識を拡げていかないと動きの質が高まらないところが、ダンスを通じて内・外を感じることの醍醐味といえるかもしれません。心を軽やかに、様々な身体と質感を楽しみましょう。
 
 
◎伊賀英樹 《フェルデンクライスレッスン》
 
フェルデンクライス・メソッドは、物理学博士であるモーシェ・フェルデンクライスが体系化した、とてもユニークで洗練された学習システムです。1940年代に体系化されたこのメソッドは、心身の調和、機能の改善を促す革新的なソマティックエデュケーションとして、イスラエル、欧州、北米など世界的に広まっていきました。
フェルデンクライス・メソッドのレッスンには、ATM(Awareness through Movement 動きを通しての気づき)というグループレッスンと、FI(Functional Integration 機能の統合)という個人レッスンの2つの形式があり、今回のワークショップではATMレッスンを体験していただきます。どちらのアプローチも、動きの探求により体の気づきを高め、脳神経システムに働きかけ、自己の再組織化や自己調整力を促していきます。
フェルデンクライス・メソッドのレッスンは、人間の可能性を目覚めさせ、体や心、環境との調和、可動域の向上や柔軟性の促進、慢性的な痛みや緊張からの解放、健康増進、スポーツの技能やパフォーマンスの向上、そして何よりも日常生活をより快適にしていくことを助けます。
 
 
【日時】
 
2015年 7月31日(金)19:00 – 21:30 / 8月1日(土)11:00 – 18:30 / 8月2日(日)11:00 – 18:30
(途中休憩を挟みます)

 

【場所】いずるば (東急多摩川線「沼部駅」より徒歩5分) http://izuruba.jp/access.html
 

 

【受講料】 21,000円(全7コマ通し)
 
(定員に余裕がある場合のみ、1日通し¥10,000、1コマ¥3,500を受付します。通しのみ学割¥16,800有り。お問合せください。)
 
 

 

【持ち物】
 

動きやすい服装(下はズボン)、飲み物
 

【お申込み・ご質問・お問い合わせ】

 

ホリスティックヘルスケア研究所・ソマティクス担当
 

 

【講師】
 
◇ 岩下 徹(いわした とおる)
 
国際的な舞踏集団<山海塾>ダンサー。ソロ活動では<交感(コミュニケーション)としての即興ダンス>の可能性を追求。1957年東京生まれ。83年ソロ活動開始。かつて精神的危機から自分のからだを再確認することで立ち直ったという経験を原点とするソロダンスは、等身大のからだひとつで立つことから始まり、場との交感から生まれる即興として踊られる。1989年より滋賀県/湖南病院(精神科)で医療の専門スタッフと共にダンスセラピーの試みを継続実施中。日本ダンスセラピー協会顧問。京都造形芸術大学、桜美林大学、神戸大学、滋賀県立総合保健専門学校非常勤講師。 http://www.iwashitatoru.com/
 
 
◇ 神尾 学(かみお まなぶ)
ホリスティックヘルスケア研究所所長・日本ホリスティック医学協会運営委員
東京大学工学部・教育学部、同大学院(体育学・健康教育学専攻)終了。武道歴30年、スポーツ・武道の専門的指導や、健康法・代替療法の研究指導を行う。また神智学〜秘教(アリス・ベイリー)紹介の第一人者として、気、チャクラ等への微細エネルギーの科学的理解と解説に定評がある。著書に『秘教から科学へ』(出帆新社)、『人間理解の基礎としての神智学』『未来を開く教育者たちと神智学』(コスモス・ライブラリー)他、多数。
 
 
◇ 大森 浩幸(おおもり ひろゆき)
1963年生まれ。人形劇を学び、国内・アジア各国の子どもたちの元へ公演ツアーで訪れた後、更に身体を深く探求する為に、勅使川原三郎の元でダンスを学ぶ。勅使川原三郎+KARASダンサーとして、1985年より1990年までの全公演及び2003年『Green』に参加。2003年、ファッションモデルの、故・山口小夜子のダンスセッションイベントに参加した際には、稽古中のダンスワークのリードを担当。ワークショップの誘導には定評がある。
 
 
◇ 伊賀 英樹(いが ひでき)
カイロプラクティックや整体法、トレーニング理論など様々なボディワークや手技療法を学ぶ中で、フェルデンクライス・メソッドに出会う。受けた後の体の変化に感動し、指導者養成コースに参加、2011年に国際認定資格を正式に取得する。
ヨガスタジオなどでフェルデンクライス・メソッドのクラスを担当
「フェルデンクライス・メソッド入門〜力みを手放す体の学習法〜」(BABジャパン刊)を出版し、フェルデンクライス・メソッドの啓蒙にも尽力している。「IGAボディーラボ」を主宰。