「1/f ゆらぎ」
という言葉を聞いた事はあるでしょうか?
リラックスできる、癒しの音楽などで話題に
なったりしました。
「1/f ゆらぎ」とは、
簡単に言ってしまえば、
規則性と意外性が拮抗した状態の事をいいます。
一見すると無造作に吹いているように感じる自然の風も
数学的に解析してみると
その強さは一定ではなく、強くなったり弱くなったり微妙に
変化しています。
その変化は、私達の期待や予測通りに変化する事もあれば、
期待や予想に反した変化を繰り返す事もあります。
このようなそれぞれの特徴が半分ずつ入り混じっている状態を
「1/f ゆらぎ」と言います。
この「1/f ゆらぎ」は、音による聴覚だけのあるわけではなく
ろうそくの炎や蛍の光のように視覚情報として含まれるものや
皮膚の触覚にも含まれているのではないかという
研究結果もあるそうです。
人間や動物が、
なでられて気持ちいいと感じるのは、
この「1/f ゆらぎ」の成分をもつ振動が
皮膚を通して感じられるからなのかもしれないですね。
少し、話を飛躍させますが、
意外性が大きすぎる振動は、「ノイズ」
規則性が大きすぎる振動は、「単調」
両方の中間が 「1/f ゆらぎ」
と考えると、
下手なもみほぐし → 「ノイズ」
マッサージ機 → 「単調」
上手なもみほぐし → 「1/f ゆらぎ」
となるのではないでしょうか?
マッサージ機は、最初は気持ちいいけど
だんだんその単調な動きに体が飽きてしまい、
心地よさが続かないのではないかと思います。
下手なもみほぐしは、不規則な押し方で、
予想がつかず、痛いばかりで苦痛に
感じるのかもしれません。
逆に上手なもみほぐしには、
単調な感覚だけでもなく、不規則な感覚だけでもなく、
「1/f ゆらぎ」が含まれているため
1時間でも2時間でも心地よく
いつまでも受けていたいと感じるのでは
ないでしょうか?
みなさんぜひ、
上手い施術者のもみほぐしを受けてください!
まぁ~
こんな説明を受けなくても
考えるまでもなく、上手いもみほぐしを受けるでしょうけどね(笑)
昔、もみほぐし講座を受けてくれた主婦の旦那さんに
「講座を受けた後のマッサージのクオリティーが各段に上がりました」
と感謝された事があります。
ただ、むやみやたらにノイズの様に押すのと
ある程度の基本の型と押すポイントを踏まえて
ある程度の規則性を持って押すのの違いだと思います。
私自身も最初は、規則性のある基本の型を習いそれを反復練習しました。
それを踏まえて、新しく習った手技、違うお店で習った型など
自分がいいなと感じたもののいいとこ取りで、オリジナルの型を
作ってきました。
でも、その基本の型をただ規則的に行うのではなく、
クライアントの体の状態に合わせてアレンジして行っています。
(もちろん、“型”自体も日々進化させながら)
触覚の振動だけではなく、手技の意図としても
ある程度の「規則性」とある程度の「意外性」
いい塩梅(1/f ゆらぎ)で、提供できればいなと思います。
もし、ある程度の「規則性」=型を身に着けたいなと考えている方は、
海外の有名ヨガティーチャーからも絶賛されたもみほぐしの
講座も行っています。
詳しくはこちらをどうぞ → ワークショップ・講座情報