頑張り過ぎない

モーシェ・フェルデンクライスは、著書の中で、
「筋肉の活動はすべて動きに変えなくてはならない」
と言っています。
 
筋肉活動が、完全に動きに変わった時に
能力が向上し、体が改善するのだそうです。
 
筋肉活動が、動きに変わらないで、
緊張やこわばりを引き起こしてしまったら、
エネルギーが損失するだけでなく、
体に無理がかかり、ケガを引き起こします。
 
例えば、動きを自分の能力の限界ギリギリまでやろうとすると、
筋肉を痛めたり、関節の可動域が狭くなったり、
運動をしているのに、逆に
体が動きづらくなってしまう場合があります。
 
特に頑張り屋さんの人は、
運動すればするほどケガをして、
体を壊していく人が多いように思います。
 
フェルデンクライス・メソッドのレッスンでも
頑張り過ぎてよく分からなかったという人が時々います。
 
体のいろいろな部分の動きと相互関係を感じる感覚が高まれば、
その結果として
筋肉の緊張が減り、体をコントロールする力が高まります。
 
目に見える結果だけを求めて頑張ると
「動きと行動の習慣的パターンを改善する」
という、
フェルデンクライス・メソッドのレッスンで獲得出来る
体の変化を実感出来なくなります。
 
レッスンを受ける時は、「頑張り過ぎない」ように気をつけてください。
そして、自分の体にしっかりと意識を向けて動きを楽しんでくださいね。