自律性反射

頭で考えなくても
体が勝手に働いてくれる「反射」
 
反射にはとてもたくさんの種類があります。
熱い物を触って手を引く動作、
膝頭を叩くと膝が”ぴよこん”と動く動作、
などがよく例にあげられますね。
 
その中で、
交感神経や副交感神経の
2つの自律神経を経由する働きは、
「自律性反射」と呼ばれます。
 
というか、自律神経の働きは
すべて自動的に働いてくれる機能なので、
ほぼ反射のような気もしますが・・・・・
 
この自律性反射、
大きく分けると3つあります。
 
内蔵の刺激を元に内蔵が働く
「内蔵→内蔵反射」
 
内蔵の刺激を元に体が反応する
「内蔵→体性反射」
 
体の刺激を元に内蔵が反応する
「体性→内蔵反射」
 
この内、
体性→内蔵反射は、
皮膚に痛みなどの刺激を受けると、
皮膚の感覚繊維から自律神経に刺激が伝達され、
胃腸の運動や発汗などの反応が出る
 
というようなものですが、
マッサージや整体をしている時に
内蔵が鳴ったりするのは、
主に、この反応なのだろうと思います。
 
また、呼吸が深くなったり血流がよくなるのも
筋肉がゆるむからだけでなく、
こういう反応が体の中で起こっているから
なのかもしれません。
 
そういう事を考えると、
”刺激の強さ=圧の強さ”
というのは大事だなと思います。
 
マッサージ業界では、
下表のようなアルント・シュルツの法則というものを教わります。
 
刺激
弱い刺激
適度な刺激
強い刺激
とても強い刺激
筋・神経
働きを目覚めさせる
働きを高める
働きを抑制する
働きを静止する
 
これもきっと、
体性→内蔵反射が関係しているのだろうなと思います。
 
”適度な刺激=快適な刺激”
というのは、大事だなと
改めて思います。
 
みなさんも、
施術を受ける時はぜひ
「快適な圧」で受けてください。
 
きっと体もその方が喜びますよ。