自律神経

意識的に動きをコントロール出来ない
自律神経の一番の仕事は、
体の状態を一定に保つ事です。
難しい言葉で言うと、「恒常性」です。
 
例えば、
気温が高く暑い日は、
体の体温も高くなるので、汗をかいて体温を下げようとします。
逆に
気温が低く寒い日は、
体の体温も低くなるので、
震える事(小刻みに筋肉を動かす)で体温を上げようとします。
 
そうする事によって、外の気温(外部環境)の影響を受けても
体の体温(内部環境)を一定に保つ働きが、
意識しなくても自動で起こっているのです。
 
これが自律神経の仕事です。
 
自律神経があるので、
暑い日でも寒い日でも外の環境の変化に合わせて体温を調整しよう
と意識しなくても体温が一定で保たれているのです。
 
これ以外にも、呼吸、血液循環、消化吸収、排泄など
体の恒常性を維持するためのシステムはたくさんあり、
それらを調整するために自律神経は忙しく働いているのです。
 
その自律神経は、2つに分けられます。
交感神経と副交感神経です。
 
交感神経は、
主に体が活発に動き、エネルギーを消費する反応に関わります。
副交感神経は、
主に体のの安静や休養、エネルギーを貯蔵したり温存したりする反応に関わります。
 
通常は、この2つが適度にバランスを保って働いていますが、
どちらかが優位になってくると、体の働きのバランスが崩れ、
体の調子がすぐれない、何かおかしい気がするというような感覚が生じます。
そんな状態を世間では、「自律神経失調症」と呼んでいます。