センサリー・モーター・アムネジア 「感覚運動健忘症」
(Sensory-Motor Amnesia)
とは、
ハンナソマティクスの創始者
トーマス・ハンナが提唱した概念です。
感覚運動機能が、本来の動かし方・感じ方を
忘れてしまったために起こる現象だそうです。
ストレスなどによって意図しない筋肉の収縮が
習慣的に起こり、それが無意識化してしまった状態で、
意識的に感じることも緩めることも出来ない筋肉が
肩こりや腰痛などの体の症状の原因だと考える理論
ですね。
詳しくは、書籍が出ているのでこちらを → ハンナ・ソマティクス
ちなみに脳でいうと、「脳幹部」での反射として
起きているのだそうです。
なるほどなと思います。
たぶん、自動性抑制的なアプローチや
自動運動を用いる整体法やボディーワークでも
明確には表現していないけれども
感覚的にそういう考えでアプローチしているのだろうなと思います。
これを明確に分かりやすく表現した
トーマス・ハンナは素晴しいと思います。
彼は、それだけではなく「ソマティクス」という造語も提唱しています。
感覚的なものを言葉に表現するのが巧みな方だったのだと思います。
若くして交通事故で亡くなられたのがとても残念です。
そんなトーマス・ハンナは、モーシェ・フェルデンクライスが直接指導した
3つのトレーニングの内、2番目に開催されたサンフランシスコトレーニングの
オーガナイザーだったそうです。
偉大なる大先輩です。
そして、フェルデンクライス・メソッドを
自らの独自のメソッドとして提供した先駆者的方です。
ただ、著書の参考文献などにモーシェの書籍が一切記載されて
いない事から推測すると、
フェルデンクライス協会と上手く行っていなかったのかなぁ~と感じます。
(正確には分かりませんが・・・・)
少し残念な気がします。
フェルデンクライス・メソッドは奥が深く、なかなか一般の方に
説明するのが難しく、
非凡な才能を持った人達が袂を分かずに
一緒に研鑽していけば、
もっと分かりやすく人々に提供出来るようになるのではないかと思います。
私も、自己研鑚を重ねて勉強しなければいけないなと
思う事が、まだまだ多々あります。
頑張らねばなと思います。
はい。