施術を習う時、よく聞く言葉があります。
「手で押してはいけない。」
「手押しはダメだ。」
「腰が入ってない。」
もみほぐしの施術に限らず、手の力に頼って力を出そうとすると指摘を受けると思います。
なぜでしょう?
講座の中でも生徒の皆さんには
「押してはいけない」と指導をしております。
手で押す弊害として
1.腕に力が入る事により体が緊張してしまう
2.腕で押すと受け手が緊張してしまう
3.腕で押そうとすると加えた圧を腕で止めてしまう
の3つがあげられます。
つまり、自分が緊張して、相手も緊張して、せっかく加えた圧も止めてしまう。
という現象が起きてしまうのです。
こういう現象が起きてしまうと受けている人は、得てして心地よくないものです。
心地よくない=下手だ
と思われてしまいます。
ナンセンスですね。
なんでそんな自分も相手も疲れるようなことをするのでしょう?
答えは1つ、「体の使い方を分かっていないからです」
講座の中でも、まず体の使い方、体への意識の向け方を教えています。
これが出来ないと、「いい施術は出来ません」
ただ、むやみやたらに”押しているだけ”では、施術の数をこなしてもなかなか上手くなりません。
ヘンなクセがついて、体の使い方を教えてもなかなか直りません。
体が頑固になってしまいます。
体の使い方の基本は、「脱力」です。
「脱力」するには体の姿勢が大事になります。