学ぶのに必要な3つのこと

フェルデンクライス博士は
学ぶには3つのことが必要であると説いています。

その3つとは、

「時間」
「注意力」
「識別力」

動きを学ぶ時には、自分の中に生じているいう事に対して
自由自在に注意を向けられなければなりません。
どこの筋肉が縮んでいるのか、伸びているのか、そんな事に注意を向け
動きの違いを識別します。

そのような状態になるとわれわれの精神は明晰なものになり、
体はコントロールしやすいものになります。

緊張や力みという状態で学習が行われると、能力はすでに限界まで使われていて、動きを速めたり、
強めたりと改善することが出来ません。
そうなると過剰な努力があるだけで、自分を観察する力は皆無に近くなり、改善の期待はもてません。

識別するには、感じとらなければなりません。
学ぶには、感じる力、感覚の力を研ぎ澄まさなければならないのです。
ただ、力に頼って動きを行おうとするのであれば、求めているものとは全く正反対のことを実現する
破目になってしまうかもしれません。

時間をかけて、自分の体に注意向ける。
その中で、違いを識別しながら、動きの改善を図る。

それが、フェルデンクライス・メソッドの考えの1つです。