腰痛のコツ その1 前後のバランス

「腰が反っていますねぇ~」
「腰が丸まっていますねぇ~」

整体院や接骨院で
そんなことをよく聞かされるのではないでしょうか?

腰痛の方に対して、骨盤や腰の状態を説明するのはもはや王道と言っても過言ではないくらい、どこに行っても言われると思います。
それだけ言われるという事は、逆に言えばそれだけ重要なポイントというわけです。

では、その反ってる、丸まっているとは、
どういうことでしょう?

簡単に説明すると、
腰が反っている → 骨盤が前に傾いて、腰椎の湾曲が強くなっている。
例)ハイヒールをはいたモデルさんなど
腰が丸まっている → 骨盤が後ろに傾いて、腰椎の湾曲が少なくなっている。
例)背中の丸まったお年寄りなど

注)腰椎とは、背骨の内、腰の部分の5つの骨を指します。通常は少し前湾(つまり、前に湾曲しています。)

という事になります。

正常時は、骨盤が軽く前に傾いて、腰椎は前湾しています。

腰が反っているのは、これが過度に強くなった状態です。
逆に丸くなっているのは、これが少なくなってしまい腰椎が真っ直ぐに近くなってしまっている状態です。

それぞれ、いろいろな理由でなります。

一番多いのは、やはり筋肉の硬化ではないでしょうか?

反ってしまう人は、 → 大腰筋、腰背部
丸まってしまう人は、 → 臀筋群、ハムストリングス

と言う筋肉が硬くなるのが、原因といわれています。

この筋肉達の前後のバランスを上手く整えてあげるのが、腰痛の人へのコツなのですが、これがなかなかうまくいきません。

なぜかと言うと、大腰筋という筋肉がお腹の奥の方、直接腰椎の前側に付着しているからです。
一般のもみほぐしの目的は、筋肉に刺激を与えてあげて血流をよくする。
それによって疲労回復などを図ることです。
なので、通常は表面の大きい筋肉をメインでほぐします。
奥の方の筋肉にはあまりアプローチしないのです。

なので、腰がつらくても硬くなっているからと後ろ側ばかりほぐして終わってしまうことが多いように思います。

それだと、根本的な原因にアプローチしないで終わってしまいます。

前後のバランスをとるには、深層の筋肉もほぐしてあげた方が楽になります。

腰の前側の深層筋である大腰筋をしっかりほぐしてあげるのが、まず1番目の腰痛のポイントです。