動きの可逆性

「可逆性」とは、ある変化が起こってもある条件を加えると元の状態(変化の前)に戻る事を言います。
それとは逆にある変化が起こってどんな条件を加えても元の状態に戻らない事を言います。

良い動きでは、どんなタイミングでも動きを止めたり、反対に動くことが出来ます。
例えば、
手を右から左に動かして元に戻すとします。
途中どこで止めたとして、逆戻りしたり、再び最初の方向へ動きを続けたりと努力感なく出来ればよい動きであると言えると思います。

可逆性は、睡眠さえも含めてすべての良い行動の特徴です。
成熟した良い行動の出来る人は、眠気を感じた時に眠れるし、必要な時に起きる事が出来ます。眠る事をいつでも止められるし、眠る事を再び始まられるので、目を覚まされることを嫌だとは思いません。

行動や手順を止めたり、再開したり、逆転したり、全面的に放棄したりする能力があれば、人との交際を中断したり、止めたり、再び始めたりする事が出来ます。

つまり、可逆性があるということは、肉体的な視点だけではなく、感情の視点からみてもすべての人々の活動に有効であると、フェルデンクライスは述べています。

無理なく、努力感なくなんでも止めたり、再開したり出来るようになると社会生活をしていく上でもとても楽になるような気がしますね。
みなさん、ぜひフェルデンクライス・メソッドで可逆性を学んでください(笑)

shiki