よい行動とは

皆さんは、包丁でネジを締めたことはありますか?

包丁でネジを締めると、
最初は、しっかり締める事が出来ると思いますが、包丁もネジも傷ついてしまって、
2回目にやろうと思っても上手く出来ないと思います。

ある行動は、何よりもます、その「目的が実現出来るか」どうかという事で判断されます。
しかし、それだけで判断するのは不十分です。
行動する事により、からだや動きが進歩して、その結果として、次に行う時に同じ行動がより効果的に出来るようになっていなければならないとフェルデンクライスは言っています。

ただし、人間のからだには、実に様々な動きや行動をする力が備わっているので、どの動きが効果的であるか、定義するのは簡単ではありません。

そこで、フェルデンクライスは次の4つをよい行動の基準としました。

1.力を使っているという感覚がないこと(努力感がないこと)
2.抵抗がないこと
3.可逆性があること
4.呼吸が自然であること

この4つが満たされている行動はとてもよい行動です。

呼吸を止めたりせず、力感がなく、なんの抵抗も感じず、スムーズに行ったり来たり出来る動き、
武道の達人、優れたプリマドンナ、一流のアスリートなどは動きが軽やかで滑らかに感じると思います。

そのような動きに変わっていきたいですね。

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