目と肝

東洋医学的には、「すべての経脈は上がって目に属する」と言うように、

全身の活動状態が目に現れると診るそうです。

 

現代人は、情報の80%を視覚から得ていると言われています。

特にスマートフォンが普及している昨今は、仕事でパソコンを見るだけではなく、

暇さえあれば、スマートフォンを眺めている人が多いと思います。

 

パソコンとスマートフォンを1週間くらい断って、目を休めるだけで、体の不調がだいぶなくなるのではないだろうか?

とも思いますね。

 

そんな、目の機能は、東洋医学的には、肝経と関連があるそうです。

 

【肝の生理】

血を蔵する、疏泄を主る、筋を主る、目に開く、魂を舎し感情を主る、爪、涙、怒 等

 

また、肝は、感情を管理するだけでなく、「意識」にも影響しているそうです。

 

なんとなく、この肝の働きを聞いていると、

フェルデンクライスメソッドのレッスンの中で、目の動きを多様するのは、この「意識」の部分へのアプローチでもあるのかな?

とふと考えさせられます。

目の動きだけではなく、時には目を開けながらやったり、閉じてやったりと違いをつけるのも、この「意識」へのアプローチだったりするのかもしれません。

 

そんな事をふと、深慮してしまいます。

何は、ともあれ、目の動きが意識を開く”肝”なのかもしれませんね。