「<改善>は、次第によくなっていくことであり、それに限界はない。それに対し<治癒>は、特にすぐれていたわけでもない、あるいは、よいとさえもいえないような以前の活動状態に戻ることである。」
とモーシェ・フェルデンクライスは、そのメソッドの効果を語る時に言っていたそうです。
一般的に治療や施術の効果を示すために使われる「治癒」という言葉ではなく、「改善」という言い方を好んで使っていたそうです。
以前のブログで、フェルデンクライスメソッドは引き算ではなく足し算の様な考え方というような事を言いましたが、
この言葉を聞いて、
体を元に戻すわけではなく、さらに進化させていく考え方が根底にあるのだなと改めて感じました。
その辺の考え方が、一般のリハビリの考え方とは違っている部分なのかなとも感じるし、
モーシェ・フェルデンクライスが、脳卒中患者や脳性麻痺の子ども達から必要とされた所以なのだと思います。